素敵な言葉
◆が「素敵な言葉」で◇が「私の感想」です。
◆ムーミン谷の夏祭りより
スナフキン「大切なのは、自分のしたいことを
自分で知ってることだよ」
トーベ・ヤンソン
◇スナフキンが大好きです。彼は孤独の用法を知っている。
自分のしたいことが自分で分かるのか?
これはすらりと言っていますが、とても難しいことでしょう。
自分の気持ちは自分が一番知っていると言いますが、
果たしてそうでしょうか?
あなたは自分が何物かを答えることが出来ますか?
◆「なに、なんでもないことだよ。
心でみなくちゃ、物事はよく見えないってことさ」
サン・テグジュペリ 星の王子様
◇なんでもないことなのです。
確かになんでもないことなのですよ。
分かってしまえば。
ですが、心でみるというのがどれだけ難しいか。
心でみる為には、心でみれることを信じなくてはいけません。
五感の情報で全てを判断しがちな私たちが
心という、形無きものを信じて、そこに従うことができるのか?
非常に警鐘的な言葉ですね。
◆「少しずつ手がかりをつかんでいって
わけのわからないところへいきたい」
糸井重里
◇手がかりは、本来、目的にたどり着く為のものです。
ですが、この言葉は「手がかりをつかむこと」を
「わけのわからないところ」という無目的な、状態すら
つかめない場所への糸口にしようというのです。
一見、自己矛盾しているようなこの言葉が私たちの
心に沁みるのは何故でしょうか?
きっと、私たちは「ここではないどこか」
「いまではないいつか」に対しての憧れがあるのでしょう。
階段をのぼって、果てしない空に吸い込まれるような・・・
◆「神様が人間をおつくりになったのは
物語を愛しておられたからです」
エリー・ウィーセル
◇物語のある世界はとても平和でしょう。
現代は物語が次々と見えなくなってきています。
あの戦争は物語にもならない。
このデフレスパイラルは物語にもならない。
神が物語を愛して人を作ってくれたなら。
私たちは物語を取り戻さなければならないのでしょうね。