劇団紹介文
有働マコ(女優)
「Windy Flowersについて」
中に入るもの次第で、どうとでも変わりそうな流動的な器かなぁ。
「稽古について」
ここの稽古に参加してから自分のどこが変わったかと訊かれたら、「体が変わった」
ってこたえるかなぁ。
「講師について」
1.主宰(作・演出・演技講師)について:
しばらくはこの人に懐けそうだと思えるのは、「物語」を作ることを目指していないからかな。
物語はねぇ。生身の人間の生臭さをごまかすためっていうか理由つけて言い訳するためっていうか、
とにかく、おいそれと他人様に視られちゃやばいものをコーティングするためにあると思うんだよ。
そんなのねぇ。生身の人間の体使ってやるべきことじゃないよ。
そんな嘘ごとを生身の体使って無理くりやってると、そのうち役者は病気になっちゃうの。
たぶん、主宰と出会った頃の私は病気だったよねぇ・・・・。
入団したいって言ったときに言われたもん。
「酷なようだけど、あなたに一つだけ言っておくよ。演劇はリハビリではありません」って。
こわい人さ。
怒鳴ったり殴ったり灰皿投げたりは絶対しない。そういう意味でのこわい人じゃない。
生身の体使って表現活動をしようとするのはおそろしい行為だと教えてくれる人だと思うわけさ。
あとねぇ、女性に対していい人<|ジションから抜け出せないところがちょっと不憫な人。
2.GURA氏(声の講師)について:
スタンド使いです。なんか、地球を素手で廻してそうです。
緑幹嗣(作家)
「Windy Flowersについて」
ない(笑)。うそです。主宰と話をしていて感じる概観としては、演劇の歴史をふまえつつ、
演じるということそれ自体の本質的な効用を求めた結果がWFなのかな、という気がします。
主宰の池田はアマチュア時代にそれなりの成功を収めているし、台本も面白いので、
いい活動ができるんじゃないかな、と思います。っていうか既にしてますね(笑)。
「稽古について」
伸びますね。実際に伸びてゆく役者を見ているので、これは実証されてるといっていいんじゃないかと思います。
主体的に取り組むことを前提とすれば、確かにどんな稽古でもそれなりに伸びるとは思いますけど、
IS式では画一的・相対主義的な稽古を軸としません。個性を伸ばす、そういうやり方です。
正直な感想としては、いい役者ほどIS式で伸びる、というところでしょうか。
舞台上での存在感というか、存在力というか、存在価値……価値は違うか(笑)。
つまり、存在から入る。存在力の器が、技術という栄養をエネルギーに変える。
……じゃあ存在力ってなに? って、それはわからない(笑) 主宰に聞いて下さい(笑)。
音楽関係者が歌手の歌唱力低下を嘆くように、現在の演技や俳優について「アイドル化」を嘆く向きも
ありますが、実は現代って、そんなに「演技技術」を重要視する時代じゃないような気がしませんか?
トム・クルーズに演技技術の不足を唱えても、無意味というか、本質的ではないでしょ?
でも「昔のまんま、あいもかわらず」ならその批判も正当だけど、新作の度に少しずつ成長する
彼の姿そのものが彼の存在感じゃありませんか? ということは、技術は必須じゃないということですよね。
これ極論じゃありません。たぶん。
ま、私は演劇には無知ですが、小説も同じだから、そう思うんですよね。
文法が間違ってたって、面白い小説は面白いんです。
戦前の、現在ほぼ使用されてない文法・語彙だらけの本だって、読むと結構面白いんです。
文法を読むわけじゃなく、内容を読んでいるわけだから当たり前です。内容とは、つまり「存在力」です。
「講師について」
GURAの歌唱力は好評です。発声法についての専門的な知識もあり、
発声練習の適切なコーチングあり、一時間二時間は知らぬ間にすぎてゆきます。
こういう技術はやっぱり演技の質を高める欠かせない要素ですね。ハンサムですしね(笑)。
緑幹嗣の講義もそれに負けず頑張っています。
身体的表現の文学的なアプローチを理解することで、やはり演技の質が向上すると考えます。
例えば、「驚きのあまり口をあんぐりあける」などのように、文学から発生するイメージを
実際に演じるアプローチがあります。自分に割り当てられた状態が、文学的表現ならどうなるのか、
という説明的アプローチの逆説的な利用です。
単純に、文章技術を教えるだけですが、学ぶきっかけになる点、有意義だと思いますよ。
「さいごに」
ま、こんなかんじで魅力たっぷりのWFに、ぜひ一度遊びにきてください! おまちしております!
島田圭一(役者/足軽)
「Windy Flowersについて 」
当たり前だけどみんなそれぞれが自分のために頑張ってる集団。
ある意味メジャーで、ある意味マイナー。
多国籍企業みたいな感じ。
「稽古内容について 」
真剣に遊ぶ公園。
真剣に人と向き合う戦場。
生きて生きて生きて生きたい人のための勉強。
なりたい自分になれる(パクリ)
「講師について」
分かりやすい指導。理論的。魅力的。
自分的には講師をやりたい人はやればいいと思うけど、役者との両立は厳しいのでは
と思います。 (でものちのちお金稼げるよなぁ)